久しぶりの歌舞伎鑑賞

 冷た~い雨の降る金曜日、前から、行きたがっていたイタリア人のドリスと、すご~く久しぶりに歌舞伎を見に行ってきました。
私が最後に行ったのが2006年8月だったので、なんと3年4カ月ぶりでした。
その前3~4年は、ほぼ毎月の様に行ったのですヨ。久しぶりの歌舞伎鑑賞_d0128354_23512895.jpg
気分を盛り上げる為に着物で出かけた時もあったし、人気でチケットが取れなかった時は、幕見で並んだ事もありました。
確か私が初めて歌舞伎を見たのは10年程前の12月、忘れもしない「籠釣瓶花街酔醒」という演目。代表的な吉原物です。花魁八ツ橋を演じた玉三郎の美しさと、次郎左衛門の当時 勘九朗の鬼気迫る演技の素晴らしさにすっかり魅せられました。歌舞伎は衣装と言い、音楽と言い、舞台装置と言い、日本文化の結集!と思いハマってしまったと言うわけです。
でもなぜ突然、歌舞伎から遠ざかってしまったか?実は3年前一緒に行く事になっていた方と約束が実現しなかったのです。その事がとても悲しくて歌舞伎座に足を踏み入れるのが怖くなってしまったのです。
でも、今の歌舞伎座も今年3月で建て直し、昔の悲しみも客観的に見られる月日が流れ、勇気を出して行く事にしたのです。
 今日の演目は古典歌舞伎の1幕目「引窓」、2幕は衣装と踊りが素晴らしい「雪傾城」そして3幕目は野田秀樹が作・演出の現代版にアレンジした「野田版 鼠小僧」でした。
1幕はちょっと難しかったけれど、3幕目はかなり楽しめました。
台詞回しもわかりやすかったし、舞台装置がとても凝っていて、とにかく鼠小僧の勘三郎、大岡越前の三津五郎の演技が素晴らしかったです!
やっぱりライブはいいですね~。ドリスは100%理解出来なかったみたいだけれど、とても楽しんだみたいです。
久しぶりの歌舞伎鑑賞_d0128354_2352840.jpgそして、もうひとつ歌舞伎座で楽しいのが幕間の食事とお買い物。レストランの予約も良いけど、今日は売店で幕の内弁当を買って席で食べました。普通のお弁当なのに、なんだか不思議な美味しさがあるんですよね~。
おやつに、ドラ焼き・人形焼き・タイ焼きなんかをロビーで立って食べるたりすると子供に戻ったみたいな気持ちになります。
お買い物は、家族へお土産で歌舞伎最中、自分へは開運小槌を買いました。小槌の中に、恵比寿様・大黒様・小判・瓢箪 等 縁起物が10種類も入っているのですよ!
これで、来年も「バッチリ福来る」です!!
 これを切っ掛けにまた歌舞伎に通ってしまいそうです。寿初春は演目も素晴らしいですからね。
by la-fonte | 2009-12-12 00:01 | 最近。。。
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