ボローニャの夕暮れ

 金曜日はお休みだったので、久しぶりに渋谷へ行き映画を見ました。
題名は「ボローニャの夕暮れ」。もちろんイタリア映画です。
1938年から戦後までを描いた物語。時代を反映して、あまり明るい展開で無ボローニャの夕暮れ_d0128354_21491794.jpgかったせいか、なんとなく、40~50年代のイタリア文学や映画の写実主義「ネオリアリズモ」を感じました。
セピア色に描かれ哀愁を帯びた物語は、イタリアでは、かなりヒットした様です。
テーマの「家族愛」がイタリア人の琴線に触れるのかもしれません。
舞台になった中部イタリアのボローニャと言えば、フォッシストに対抗したレジスタンス運動が盛んで、「赤のボローニャ」と呼ばれ共産党員・知識階級が多かった事でも有名です。
そして、何より私が初めてイタリア料理を学んだ思い出深い街です。監督のプーピアヴァーティーはボローニャの出身だそうなので、食事や習慣など、街の生活がとても良く出ていました。ボルティコ(アーケード)が伸びるスクリーンの中の落ち着いた街並みが、とてもとても懐かしかったです。
映画には、戦闘のシーンや戦後の生活も出て来ました。
そう言えば、私の通学路になっていた、街の中心のマジョーレ広場(写真)にはレジスタンス運動で命を落とした青年達の写真が今でも飾られています。良く立ち止まり、複雑な思いで見つめたものです。私の大好きな、街の上を戦闘機が飛び、空襲に見舞われるシーンはかなりショッキングで、写真の青年達の事を思い出していました。
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戦争は人の運命を狂わせるものです。もし、戦争がなかったら映画の中の家族ももっと早く愛し合う事が、出来たのかもしれません。やっぱり平和が一番。機会を作って、またボローニャへ行き平和を噛みしめたい気持ちになっています。
そう言えば、映画のイタリア語はとてもわかりやすかったです。
イタリア語の勉強をされている方・庶民の生活が知りたい方にはお勧めの映画です。

さて、ワールドカップも大詰めですね。実は私、最近、眠い日々を過ごしています。準々決勝からほとんどの試合をライブで見ています。
でも・・・今大会の傾向として、私が応援するチームがどんどん負けて行きます。
イタリア・日本・ガーナ・ブラジル・アルゼンチン・・・グズン・・・ちょっと悲しいです。
それにしてもドイツ・オランダ強いですね~。
でも、今後の注目は、Wカップ60年ぶりのベスト4のスペインかな~・・・
あと、4試合なので気合いを入れて観戦したいと思います!!
なんと言っても次は4年後ですからね~。
by la-fonte | 2010-07-04 21:59
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