味の素グループ創業100年記念セミナー

4月16日(木)ホテルオークラで行われた、お料理研究家・料理学校関係者対象,味の素株式会社100周年の記念セミナーに参加してきました。
第一部は京都・瓢亭 十四代 当主 高橋英一氏の「だし・うま味を効かせた日本料理」の講演でした。
和食にとって、出汁は命と言われますが、昆布・鰹節の割合・引き出すタイミング・温度、どれをとっても学ぶ事ばかりです。試食した「白魚と筍のしんじょのお吸い物」本当に美味しかったです。
実は、こんな私も20代の頃は会席のお稽古に通って繊細な日本料理も作っていたのですよ~。
あの頃は、和食の奥の深さに感動していました。
その頃の事も思い出しながら聞いた高橋氏のお話、ゆっくり和食を味わいたい気持ちになりました。
そして、第二部は「世界で注目されるうま味の新しい価値について」の講演でした。味の素グループ創業100年記念セミナー_d0128354_2347621.jpg
「うま味」は1908年池田菊苗博士が「グルタミン酸」を発見され、それをうま味と名づけたのだそうです。
今では、苦味・塩味・酸味・甘みと並ぶ5つ目の基本味として世界中で注目されています。
そう、なんと発見から今年で101年目、味の素さんは発見の次の年の創業なのですね。
講演でお話がありましたが、「うま味」が理解できるのは、日本人がトップ、そしてその次がイタリア人なのだそうです。確かにイタリア料理には野菜・乳製品・キノコ類のうま味を生かした料理がたくさんあります。和食とイタリアンの間にはやっぱり共通点が多そうです。
そう言えば、数年前、味の素さんの協力で「イタリア料理とうま味」を執筆した事がありました。あの頃は、うま味について様々な本なども読んだのですが、最近ちょっと遠ざかっていました。これを切っ掛けに、世界で注目されるうま味について勉強しなおそうと思いました。
(「イタリア料理とうま味」の小冊子御希望の方は教室にまだ数冊ありますよ~。欲しい方はどうぞ!)
味の素グループ創業100年記念セミナー_d0128354_23474169.jpg第三部は懇親会でした。そこには、雑誌やテレビでみかける有名な先生がずら~っり....。
(サインなど戴かなかったので安心してください!)
私がお料理を始めた頃にお世話になった懐かしい先生方にもお目にかかれたし、一緒にお仕事もした味の素の方々ともゆっくりお話できました。
そうそう、前列のテーブル席にお座りだったのは、70~80代の大御所の先生達。すごい貫禄で皆さんお元気。私なんて若手って感じです。
私も、まだまだ頑張らないとね。
今日は、色々な意味で触発された有意義だったセミナー参加の御報告でした。
by la-fonte | 2009-04-17 23:58 | 最近。。。
<< リフォームが終わりました(^O^)/ イタリアのアブルッツォ州の地震 >>