憧れのトスカーナ

 前回のエキスパートコースのテーマはトスカーナ州でした。
トスカーナは海と山あり、食材が豊富で、料理は素朴で美味しいものばかり!

そして憧れのトスカーナ_d0128354_1771786.jpg、キャンティー・ブルネッロ・ヴィーノ ノービレ・スーパートスカーナ等、イタリアを代表するワインの産地です。
世界遺産は「フィレンツェ・シエナ・サンジミニアーノ・ピサ・ピエンツァ・オルチャ渓谷」と6か所(O_O)あります。
やっぱりさすがに中世に都市国家が栄えた土地柄だけあって、街全体が登録されているのが多いですね~。
私はラッキーな事に全て訪れています

憧れのトスカーナ_d0128354_1775518.jpg
どこも素晴らしい所ばかりでした。特に南に位置するピエンツァの街とその周辺のオルチャ渓谷の美しさは忘れることが出来ません。(また行きたい~です。)
さて、今回のお料理は・・・
トスカーナらしく素朴な物をセレクトしました。
上からパンと野菜を煮込んだ「アクアコッタ」・ポルチーニのうま味を引き出した「ポルチーニのスープ」ですポルチーニのスープはキ憧れのトスカーナ_d0128354_178377.jpgュージー湖の近くで、たまたま立ち寄ったレストランで出逢った料理なのですが、その時の感度を思い出し、今回、ご紹介出来て良かった!  大好評でした・・・
プリモピアットは手打ちのガルガネッリとエビと白インゲンのペーストを合せました。
豆と甲殻類ってとっても合うのですよ! 試してみてください。
メインはイノシシの赤ワイン煮込みです。このイノシシ、群馬県から通っている生徒さんが自分の山で猟師さんが打った物を運んで来てくれました。正真正銘の野生の憧れのトスカーナ_d0128354_17205234.jpgジビエですね~。今回、合せたロッソディモンタルチーノのワインにピッタリでした。
そしてドルチェですが、栗の新粉が出ると必ず作られる、カスタナッチョを焼きました。
右にあるのが、先日、イタリアで買ってきた「パンフォルテ」です。
ヌガーのようなですが、ナッツやドライフルーツを砂糖やハチミツで固めたシェナの伝統的なドルチェです。
そう、言えば、4~5年ほど前に、ダイアンレインが主演してトスカーナが舞台になった、「トスカーナの休日」という映画がありましたが、ご覧になりましたか??
憧れのトスカーナ_d0128354_1793323.jpg確か、「仕事と恋に疲れた中年女性が旅で訪れたトスカーナに魅せられ、家を買って新しい人生を始める。」ってお話でした。
当時、私も心が少し疲れていて(-.-;)、
「トスカーナで暮せたら素敵!」と自分に重ね合わせたのを覚えています。
まぁ、それはとにかく、風光明媚で、ワインもお料理も美味しいトスカーナは、誰にとっても憧れの場所だと思います。
# by la-fonte | 2010-11-20 17:27

レモン&オリーブ

 朝夕めっきり寒くなりましたが、皆さんお元気ですか?
今日は、久しぶりに我が家のお庭便りです。レモンはご覧の通り!淡いイエローに色付きました。今年は昨年より大粒で存在感があります。
エキスパートコースでリモンチェッロを作る日も近いですね~。
レモン&オリーブ_d0128354_2313536.jpgそれから、我が家には樹齢4年・2年・1年のオリーブの木が3本あるのですが、3本ともとっても元気に育っています。
今年は残念ながら実を付けなかったのですが、オリーブの木を見ているととっても落ち着きます。下の写真は2年の物です。中々、可愛いでしょう!
そう言えば先週の基礎科Aは、オリーブオイルがテーマでした。
オイルを使った料理は比較的軽めに仕上がるので春から夏のイメージがありますよね~。なぜこの時期に、オイルのレッスン?っと思われるかもしれませんが・・・
実は、イタリアは10月末~2月がオリーブの摘み取りの季節。
オイル工場は今が大忙しの時期なのです。
レモン&オリーブ_d0128354_2318031.jpgオリーブオイルは、お料理では決して主役にはなりませんが、もし無かったらイタリアンはこんなに美味しくは仕上がらないと思います。まさにオリーブマジックです。
今回のレッスンでは、精製したピュアオイルとエキストラバージンオイルの使い分けを勉強して戴きました。
ピュアに比べて、EXバージンはフレッシュのジュースの様なものなので、炒め物や揚げ物には向いていません。沸点が低く、香りが飛んでしまうからです。
サラダのドレッシング、パンに付ける、お料理の仕上げにはやっぱりEXバージンです。
レッスンではオイルのティスティングも行いました。リグーリア産・ウンブリア産・アブルッツォ産・プーリレモン&オリーブ_d0128354_23142660.jpgア産と北~南まで楽しんでいただきました。
参加された方いかがでしたか?
それと今回は、日本の小豆島の井上農園のピュアオイルも御紹介出来ました。
 思えば、私、イタリアンの食材で一番好きなのはオリーブかもしれません。
卓上にオリーブが出てくると知らないうちに平らげてしまいます。
ブラックより、グリーンが好きです。
若い渋さに何だかハマります~。
でもやっぱり円熟味のあるブラックも好きかな~。
先日、スペインとリグーリアから買って来た物があるのですが、いつ開けようかなぁ~。
そして、来年こそ、我が家のオリーブも実りますように!
# by la-fonte | 2010-11-10 22:11 | 最近。。。

緑のハート ウンブリア

 前回のエキスパートはウンブリア地方のお料理でした。
この地方は、イタリアの真ん中に位置していて緑が多く、ハート(心臓)の形に似ているので「イタリアの緑のハート」と呼ばれています。
州都はペルージャ、世界遺産と言えば、アッシジのフランチェスコ教会群です。
私が初めてアッシジに行ったのはもう、20年近く前の事です。
平野の真ん中にローズストーンの街が浮き上がるように現れて、だんだん近づいてゆく光景は本当に感動的でした~。
当時はまだ世界遺産にも登録されていない静かな街でした。(登録は2000年)
どちらかと言うと、フランシスコ会の創立者フランチェスコが生まれたことで、カトリック教会の巡礼地としての印象が強く、人もまばらで本当に中世に紛れ込んでしまうかと思ったくらいです。
緑のハート ウンブリア_d0128354_174532.jpgウンブリアは、他にも、トディ・モンテファルコー・トルジャーノ・オルビエート等、小さな中世の香りのする街が点在する本当に魅力的な地方。
以前「イタリアに別荘を買うならトスカーナかウンブリアだな~!」っと思ったことがあります。(思うのは自由なので・・)
とにかく、料理もワインも美味しいし~本当に何度行っても飽きない素晴らしい所です。
何と言っても、緑のハートですからね~。
お料理は素朴なものが多いですが、高級食材の黒トリフの産地として知られています。上の写真は前菜で作った「スペルト小麦のサラダ」「そら豆のブルスケッタ」そして手前が「トリフ入りのチーズ」です。チーズは、先日イタリアから持って帰りました。羊と牛の混合チーズだったんですが、羊乳の軽い辛味とトリフが溶け合いとても美味しかったです。
それと、下の写真が「ソルペントーネ ディ ペルジーノ」です。直訳すると「ペルージャの大蛇」って所ですが、緑のハート ウンブリア_d0128354_110254.jpg幸運をもたらす蛇を模ったお祝には欠かせない焼き菓子です。
今回は、先週末、誕生日にお友達が届けてくれたバラと一緒に写真を撮ってみました。幸運が倍増って感じでしょ!
 ワインは白がグレケット、赤がサグランティーノ ディ モンテファルコとロッソ・トルジャーノをティスティングしました。
一番印象に残ったのは、D.O.C.Gになっているサグランティーノ。
とてもタンニンの強いワインなので、地元のジビエなんかにはピッタリなんでしょうね~。
モンテファルコーは街の名前なんですが、「山の上の鷹」という意味です。
一度行ったことがありますが、本当に山の上に大鷹が翼を広げたようなパノラマが広がる素敵な街でした。人も親切だった~。 

          少し御無沙汰のウンブリアへ行きたくなりました。
# by la-fonte | 2010-11-05 09:30

ありがとうございましたm(__)m

  本日、10月30日は私の誕生日でした。
 皆さん!たくさんのお祝のメッセージ、ありがとうございました。
メールや電話を戴いた方の中には、
いつも連絡を取り合っているお友達もいます。(^O^)
メッセージが欲しくて、催促した方もいます。f^_^; 
そしてなんと、1年ぶりに御連絡をくださった方もいました。(*_*)
どの方々も、皆さん、私の大切な大切なお友達です。

人生の年月を重ねるたびに思います。
こらから、私の人生でどれだけの方々に出逢えるのだろう・・・
どれだけの方々と心を重ねることができるのだろう・・・
そして、心から思います。
これからも、人との御縁を大切にしてゆきたいと・・・

ありがとうございましたm(__)m_d0128354_0162941.jpg今日、歳をかさねて、改めて思いました。
お誕生日は自分の人生を振り返り、周りの方々に感謝をする日なのだと・・・。
皆さんがくださったメッセージに応えて、素敵な日々が送れるように・・・
そして私の人生の日々が、皆さんのお役に立てるように、これからも頑張って行きたいと思います。
今日、お届けする画像は、お友達に御祝して戴いた、銀座レカンのプチガトーとエキスパートの生徒さんが届けてくださった、フランチャコルタのスプマンテです。
スイーツとスパークリング、まさにベストカップルでした
o(^-^o)(o^-^)o
             皆さん!本当にありがとうございました。
# by la-fonte | 2010-10-30 22:09 | 最近。。。

トスカーナの秋の食卓!

 ここの所、少し寒い日もありましたが、とても過ごし易い日が続いていますね~。
そう、食欲の秋です。皆さん、楽しんでいますか??
ところで、今月の上級コースのテーマは「トスカーナの秋の食卓」でした。
トスカーナは私の大好きな地方のひとつで、美味しい食材とワインがたくさんあります。
何より私がイタリアで初めて生活をした、花の都フィレンツェが州都。
この地方、海も山もあり、栗・キノコ・ブドウ等・・・今は秋の味覚満載です。
トスカーナの秋の食卓!_d0128354_1614639.jpgそんな食材を使って、今月のメニューを決める時に、参考にしたのが「La Cucina Toscana」(トスカーナ料理)の本です。実は、5年前にグレーベインキャンティーという街の近くでホームスティをした時のマンマからのプレゼント・・・。
彼女がセレクトしてくれた本だけあって、載っている料理はトスカーナの大地の香り満載!言うなれば、私のトスカーナ料理のバイブルみたいなものです。
今回のメニューは前菜が「カボチャのムース ブルーチーズ風味」・プリモピアットが「栗とキノコのリゾット」セコンドピアットが「秋鮭のフィレンツェ風」・ドルチェは「スキアッチャータ コン ウーバ」でした。
どうですか?秋の食材のオンバレードって感じでしょう!
上の写真は前菜と本を並べて撮ったものです。
それで、今回、是非ご紹介したいのが、ドルチェの「schiacciata con l’uva」(スキアッチャータ コン ウーバ)。
ブドウの収穫の時期に食べられるトスカーナのケーキ。
というか、フォカッチャみたいなものなのですが・・・
トスカーナの秋の食卓!_d0128354_16144345.jpg現地では、ワイン用の小さめなブドウを種ごと潰して、生地の中に入れこんだり、トッピングにしたりしてローズマリーをきかせて焼きあげます。トスカーナだからサンジョベーゼが多いのかしら?
食べるときは、バージンオイルをかけて種もいっしょに戴きます。
ブドウの季節しか食べられないのが残念ですが・・・・
たまたま、5年前は季節が秋だったのでパン屋さんで買って毎日の様に食べていました。
種が、カリカリ・ポリポリって感じの食感が、なんだか病み付きになってしまいました。
生地は書籍を見ながら現地のレシピに忠実に、トッピングはレーズンとシロップ漬けのアマローネをミックスして作ってみました。
日本のみずみずしいブドウだと合わない気がしたからです。かなりの評判でしたよ~。
中々美味しそうでしょう!!
と言う事で、今週は秋のトスカーナ料理を楽しんだ週でした。
# by la-fonte | 2010-10-27 16:24 | お料理教室